冬場でもカビが生える!?部屋に白カビ・アオカビが生える理由と注意点、防止する方法で有害カビから健康を守る

冬に生えるカビ

一般的にカビは温度20%以上、湿度50%以上から成長を開始します。

そのため年間で11月から3月末までは生えにくく、4月~10月末までは生えやすい特長があります。

こちらでは部屋に発生する白カビ・アオカビ(以下「粉カビ」)が冬場に発生する理由を掲載しています。

カビの種類

お風呂に生えるような黒カビは湿気を好みますが、入浴中以外は気温が下がるので夏場よりも成長しにくいカビです。

一方、部屋の木材や壁紙に発生する粉カビは湿度50%でも成長できるカビです。

カビは生きているので部屋の比較的水分がある場所を常に探しているとお考えてください。

湿度

冬場はエアコンの暖房を使うので素材の水分は暖かい空気に奪われます。

人間の肌も乾燥するようにカビも水分を奪われるので成長がストップします。

しかしその水分を奪った温かい空気は窓など冷えた場所に接触すると、たちまち結露となりカビの栄養となります。

密閉空間(例えばクローゼットや押入れなど)では温度が上昇して素材の水分を奪い、徐々に冷えてくると奪った水分の逃げ場がないので最も早く冷える素材に吸着します。

(壁面や革製品・またはカラーボックスなど)

するとその素材に水分量が多くなるので、もともと付着していた栄養源(ホコリ・垢・食品カス・土埃・木材)を利用して粉カビが発生します。

また人やペットの汗も対象も対象です。

そのため当店への問い合わせに多い「ベッドフレーム内部」「クローゼット」「押入れ」「食器棚の引き出し」などにカビが発生します。

ホコリ

また部屋の隅に溜まりやすいホコリも危険です。

繊維ホコリ、皮脂垢は床面に細かく落ちていますが、人の移動と換気の影響を受けて隅に溜まります。

次に料理の油など揮発しにくい汚れが付着してべた付いた汚れになります。

すると栄養が豊富になるので、あとは水分のみです。

冬場に灯油ストーブなど水分を発生させるもの。入浴中に発生した湯気。料理中の蒸気。寒暖差による結露など様々な「水」がホコリに付着してカビが発生します。

そのため当店への問い合わせに多い「家具と壁紙の間」「家具の背面」「マットレス」「床と敷布団の間」「窓のゴムパッキンや窓枠」にカビが発生します。

特に窓は黒カビが多いので落とすのも一苦労です。

対策

カビの栄養源は人間・ペットの皮脂・垢・汗のほか、土埃、食品などと、天然繊維、無塗装の木材、新品の畳などです。

(畳は色褪せたイ草たたみよりも、水分量が多い青々とした新品の畳(ござ)に発生します)

特に無塗装の木材は家具の背面や引き出しに使われている繊維合板(MDF/パーティクルボード)ですが、とてもカビが生えやすい素材です。

ではどのような対策が必要でしょうか。

掃除機掛けでチリ・ホコリを回収

まずは部屋の隅に「ホコリ」が溜まらないようにする必要があります。

使用する掃除機も排気口が後ろにあるものより斜め上または上に向いているものがいいでしょう。

サイクロン式、紙パック式どちらでも構いません。それよりもフィルター性能が優れているものが必要です。

お掃除ロボットは隅に溜まる前のホコリを回収できるので、常に動かしてホコリの蓄積を回避できます。

湿度が上昇したら換気する

そして部屋中に水分が発生したら換気が必要です。

現在は24時間換気扇が設置されていますが、部屋によっては換気口がない場合や部屋数が多すぎて換気できないこともあります。

毎日数分間窓を開けたり、サーキュレーターや空気清浄機・除湿器などを設置して湿度上昇を避けましょう。

結露しやすい窓は定期的に拭く必要がありますし、密閉空間は定期的に扉を開けて換気しないといけません。

密閉空間

次に密閉空間の掃除をします。アルコールが好ましいですがない場合は非塩素系のカビ取り剤を薄めて使います。

また保管している衣類や遊具でとくに汗・垢が付着している部分は清掃してください。

この部分もカビの栄養源となるので保管する場合はクリーニングしたあとが望ましいでしょう。

しかし無塗装の木材、畳、特定の衣類や棚は、定期的な掃除と乾燥ができない場合があります。

このようなときは「防カビ侍」など防カビ剤を使って強制的にカビが発生させないようにします。

掃除できない部分は抗菌する

一度でもカビが発生して転移してしまうと根絶は不可能なので、大きな出費が発生する前にカビ対策が必要です。

また白カビ・アオカビなどの粉カビは胞子が小さいので呼吸器や皮膚に有害です。

家族と家の健康を維持するために定期的な清掃、換気、防カビ剤を工夫してカビが生えない環境作りを目指しましょう!