
A:ホコリ状の粉カビが
発生している
このカビは乾いた場所でも成長するカビで白・緑・青などの色をしているので、世間ではアオカビ・白カビ・わたカビと呼ばれています。
お風呂に発生するカビと違ってシミを作っておらず、水拭きすると消えたように見えます。
しかし実は目視できない菌糸が残っているので、その菌糸まで取り除かないと早くて一週間ほどで再発します。
こちらのページでは、その異常繁殖する危険なホコリ状の粉カビを対処する方法を掲載しています。
目次
商品をお買い求めされる際はその商品の注意事項や用途も確認ください。
■どこでも異常繁殖する
換気状況が悪い部屋で湿度70%以上の多湿が数日続くと、栄養が多い部分に付着したカビ胞子が成長を開始します。
部屋に発生するカビの多くは、顕微鏡でみるとタンポポのように成長して胞子を作っています。
そして胃液のようなものを出して素材を溶かしながら、菌糸を伸ばして根をはり虫食いのように穴を空けます。


異常繁殖すると人間の目にも胞子が見えるようになるので、その外見がホコリ状で粉っぽくに見えることからホコリ状の粉カビと呼んでいます。
特徴としては繁殖力が強く、胞子を飛ばすことが得意です。

このホコリ状の粉カビは、湿度70%以上が7日~10日間ほど続くと急激に繁殖する習性があり、その中でも特に発生しやすい場所は「無塗装の木材」や「畳」など家の中の栄養がある素材です。

そのため押入れの合板にこのカビが発生すると、次に衣類・革製品・カラーボックスまで汚染します。
厄介なことにこのカビは非常にかび臭く、アレルギー品目にも掲載されている危険なカビであることを知っておきましょう。

部屋のカビはお風呂のカビのように洗剤を使って水でサッと流すわけにはいかないので想定外の出費が発生します。
しかし不幸中の幸いで、このカビは擦っても取れない黒カビまでは成長していないので水拭きすると消えたように見えます。

あとは残っている目には見えない大量の菌糸を除去すればいいので、塩素系洗剤ではなく「非塩素タイプのカビ取り剤」で除菌可能です。
ただし生えたカビを除去しても忘れてはいけないことがありますので以下をご覧ください。
■カビ取り剤だけでは不十分
非塩素系カビ取り剤で菌糸を除去することが分かりましたが、このカビの場合は空気中に浮遊している胞子を忘れてはいけません。
カビ取りと防カビ技術で予防・対策する業者-9.jpg)
上記の画像はホコリ状の粉カビをお掃除したときに浮遊したカビ胞子ですが、この通り異常繁殖して胞子を浮遊させるので吸い込むと人体に有害です。

そのため木材や畳などに発生した目に見える部分のカビを除去したあとは、浮遊しているカビ胞子の対策をしなければいけません。
以下の注意ポイントが最も大切です。
■放置していると落ちなくなる
お風呂ほどの水がなくても繁殖できる「乾燥に強いカビ」なので、部屋の湿気が溜まりやすい場所ならどこでも育ちます。
特に部屋の木材類全般、畳、壁紙、衣類やバッグ・靴など栄養がある場所です。


こちらの画像はバッグに発生したアオカビとベッド裏に発生したアオカビ・白カビです。
そして厄介なことに放置していると根をはった部分に色素を作るので、その色素が対象面に沈着すると擦っても落ちない頑固なカビ「B」に変化します。

このように「擦っても落ちない状態」になると非塩素系洗剤では対処できないので、塩素系カビ取り剤を使わないといけません。
お掃除の難易度も格段に上がってしまいます。
塩素臭のする塩素系洗剤の使用を避けるためにも、このカビを見つけたら頑固カビになる前に早期対処する必要があります。

かび臭さを感じたら家の多湿になりやすい家具や収納の隅々までこのカビを探してください。※エアコン内部も注意が必要です。
もし現在発生しているカビが、シミを作っていて擦っても取れない場合は以下「B」へ移動してください。
B:頑固な黒カビが生えている

「A」とは違い、ゴシゴシ水拭きしても頑固なシミが残る。一般的に「頑固なカビ」と呼ばれていて、色は黒が多く部屋の壁紙・塗装面・コンクリートや木材・畳に発生する。
こちらのページでは取り方ではなく黒かびの性質と塩素系カビ取り剤について説明しています。
■おすすめ商品
では粉カビの性質が分かったところで、ホコリ状の粉カビに合ったカビ取り剤をご紹介します。
まず、よくインターネット上で説明されているアルコール除菌剤では、カビの菌糸に浸透する作用が弱いので効果が足りません。


そのため上記画像のように菌糸に浸透できる作用が必要なので、当店では浸透力が強い非塩素系カビ取り剤を勧めています。
※アルコールは詳しくお伝えすると濃度75%以上で保湿剤や保護剤が入っていない物が必要です。しかし濃度が高いので素材が傷まないように注意しましょう。
カビ取り侍液スプレー
非塩素タイプ

まずカビを除去する製品はこちらです。
こちらのカビ取り剤は漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)不使用なので非塩素系です。非塩素系なので塩素臭はしません。
アルコールよりも乾きにくく、しっかり浸透するのでカビを除菌できます。
注意点として漂白作用がないので頑固な黒カビは取れません。また金属製品への長時間放置は錆の原因になります。
※本製品はお風呂のカビ用ではありません。
続いて浮遊しているカビ胞子から守るための仕上げ防カビ剤をご紹介します。
仕上げに使う防カビ侍シリーズ



カビ取り侍やアルコールで対象面のカビを除去しても、浮遊しているカビ胞子が付着したら再発してしまいます。
その付着したカビ菌から守るものが防カビ剤です。カビ除去後の仕上げに使います。
3種類ありますが「除菌作用が欲しい場合はアルコールタイプ」「アルコールが苦手な場所は水性タイプ」「本格的な防カビ剤が欲しい場合は被膜コートタイプ」です。
基本的には防カビ侍アルコールタイプで問題ありませんが、対象面によって使い分けをお願いします。

カビ取り掃除は除去で使う「カビ取り剤」と、仕上げに使う「防カビ剤」があることを覚えておきましょう。
■使い方(使用方法)
使用するカビ取り剤・防カビ剤が分かったので次は使い方をご紹介します。
木材家具・木材収納・衣類・小物類・和室の畳・革製品などに発生する粉カビですが、非塩素系のカビ取り剤なので変色の心配がありません。
そのため準備するものも少なく、ほとんどの場所で使い方は同じです。
カビ取り掃除の準備
- カビ取り侍
- 防カビ侍
- 絞った雑巾を2枚ほど
- 蓄圧式噴霧器(任意)
- 収納物を移動する
- カビを吸い込まないように換気する
また他のページに掲載されている「変色を避けたい場合」から本ページへ移動した方も以下の使用方法を参考にしてください。
|カビ取り侍 非塩素タイプの使い方
商品ラベルには「雑巾に液剤を付ける」と記載がありますが、ポイントは「粉カビを浮遊させないようにお掃除すること」です。浮遊しなければどのような方法でも構いません。
※掃除機はカビ胞子を浮遊させるため使えません。

よってこちらでは初めに水拭きするパターンを記載しています。
- 初めにカビが舞わないように水拭きをする。
- 直接粉カビにスプレーすると胞子が舞うので注意。
- ここでシミが残ったら取れないので「B」へ移動です。
- カビ取り侍をたっぷりとスプレーする。
- 雑巾やクロスで全体に馴染ませて拭いてもOK
- 5~10分ほど放置して除菌効果を作用させましょう。
- 心配な場合は2~3を数回繰り返す。
- 水拭きをしてチリ・ホコリを回収する。
- このカビの場合は水拭きが大切です。
- 乾燥すれば自然分解します。
広範囲に使う場合は本製品を3倍まで薄められますが、薄めると除菌効果が下がってしまうのでその際は放置時間を長くしましょう。
|防カビ侍シリーズの使い方
カビは生やさないことが最も大切ですが、カビが生えた場所は次も生えやすいので防カビ侍でカビから守りましょう。
カビ取り侍で粉カビを除去したらなるべく3~5日以内に防カビコートをしましょう。
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- カビ取り侍を使用した部分を完全に乾かします。
- 水拭きできない場合は24時間ほど乾燥させる。
- 防カビ侍をムラなくたっぷりとスプレーする。
- 液剤を均等に吹きかけましょう。
- 拭き取らず乾燥すれば安全です。
これで仕上げの防カビコートは終了です。

これで「A」のホコリ状の粉カビ取りは終了です。数万円の出費を数千円で抑えられました。
部屋に発生する乾燥に強いカビでも湿度が低くなれば成長できませんので「カビ取り侍+防カビ侍+多湿状況改善」で徹底的にカビ対策をしましょう。
粉カビが発生する場所は人それぞれなので以下の注意点をご確認ください。ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。
注意点を確認する
■塗壁は「G」です

漆喰・珪藻土・砂壁・土壁など多くの塗り壁にもホコリ状の粉カビが発生しますが水拭きができないことがあります。
このような水拭きできない塗り壁への使用をご検討の方は「G」に移動してください。
G:漆喰や珪藻土にカビが発生している

「A」のようなホコリ状の粉カビだが、塗壁(漆喰・珪藻土・土壁・砂壁)の水拭きできない場所に発生している。残念ですが和紙・貝殻粉・繊維が混ざっている塗壁は対象外です。
■塩素臭ではない異臭が発生する
大量の粉カビにカビ取り侍非塩素タイプをスプレーすると、稀に異臭が発生することがあります。

この除去されたときに出す異臭は目に見えない大量の菌糸が除菌されている証拠ですが独特な臭いなので、部屋に臭いが移らないように換気をしましょう。
カビ取り後に水拭きをして乾燥させれば異臭は消えます。

外壁のコケを除去するときも同じ異臭が発生します。
■カビ取り剤だけではダメなの?
冒頭にて少し触れていますが、「カビ取り剤だけではダメなの?」と質問を受けることがあります。
残念ですが、カビ取りをしても換気ができず多湿状況が改善できないと、長くて3ヶ月ほどで次のカビが発生してしまう恐れがあります。
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空気中にたくさんのカビの胞子が浮遊していることを忘れてはいけません。
カビ取り剤は基本的に「防カビ剤」が含まれていないので、カビ取り成分が自然分解すればカビ胞子が付着して再発するのです。

この画像は室内の湿度が70%で、部屋に換気口が付いていなかったので空気が滞留して7日間でカビが再発しました。
ベッドフレームの裏側や畳全体にカビが生えてしまうと掃除が大変なので、一度でもカビが発生した場所は防カビ侍でコーティングした方がいいでしょう。

このような理由から防カビ剤は多湿状況が改善できない場所でもカビが生えないようにできるのです。
カビは事前に対策・予防が大切なので詳しく知りたい方は「M:カビ予防・対策商品↗」をご覧ください。
■カビ臭い場合は
ホコリ状の粉カビは家具の隙間に隠れて異常繁殖しています。
または無塗装木材や畳のように水分を吸収する素材の場合は、内部までカビの「核」が成長していることがあります。

ただしカビを発見できた場合はカビ取り剤+防カビ剤で除去・防止すれば消臭できます。
問題はカビが生えていないのにかび臭いときです。
このような場合は以下のページで説明していますのでご覧ください。
L:カビが生えていないのにカビ臭い

築30年以上の木造住宅、別荘、地下室などに多い現象。正しい対処方法でカビ臭を消臭できますが、場合によってはリフォームをしないと解決できないこともあります。
■このカビに掃除機掛けは危険
当店のハウスクリーニングブログに掲載している内容です。
カビは目に見えないほど小さな生き物なので、掃除機のフィルター性能が低いと部屋中にカビ胞子を撒き散らしてしまう恐れがあります。
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このホコリ状の粉カビを安価な掃除機で吸引したところ、クローゼットに収納されている衣類までアオカビ・白カビだらけになってしまいました。
下記のブログに詳しく掲載されていますのでご興味がありましたらご覧ください。

排気がクリーンな掃除機を使う
カビ・細菌・ダニ…この小さく危険な生き物を安易に掃除機掛けすると大変な異なります。当店ではハウスクリーニングをするとき「お客様の家の空気を汚さない」ように徹底しています。
■不安な点は質問する
いかがでしたでしょうか。当店の選び方と違いはカビ問題解決のヒントになりましたでしょうか。
当店はこのカビに特化した知識と経験でエアコンクリーニング、浴室クリーニング、風呂釜洗浄のカビ取り・防カビハウスクリーニングを提供しています。
この「カビ取り侍の選び方と違い」は日々更新して新しい情報を発信していますので、カビにお困りとなった際はいつでもご覧ください。
「A」ではない場合、スマートフォンからは画面左上のメニューバーから、PC画面の場合は最下部から調べることができます。
カビの問題は十人十色
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■before、afterを参考にする
天井石膏ボードに発生した粉カビ
地下室で換気状況が悪く何度もカビが発生しましたが、柄の付いたスポンジを使ってカビ取り侍非塩素タイプ+防カビ侍アルコールタイプで除去しました。2016年~2019年付近まで防カビ効果があったので、目安として2年に1回のペースでジプトーンに防カビ侍を使っています。


額縁の裏に発生した粉カビ
年間の平均湿度が70%を超える部屋に置いてあった額縁です。カビ発生の条件にピッタリだったのでアオカビと白カビが大量発生。非塩素系カビ取り侍+防カビ侍強力被膜コートで除カビ・防止しました。2021年~2022年付近までカビの再発はないですが、額縁は換気状況がいい部屋へ移動しました。


イスの裏に発生した粉カビ
物置に収納されていたイスに発生した白カビです。表面は艶出し加工されていますが、このツヤは時間が経つとカビのエサになります。粉カビなので塩素系洗剤は使わず、カビ取り侍非塩素タイプで拭き掃除をして、防カビ侍水性タイプで防カビコートをしました。

