お風呂やキッチンの
カビ取り方法と注意点
こちらは浴室(お風呂/ユニットバス)の他にキッチン・トイレ・洗面台・排水口などの水回りに発生したヌルヌルしている黒カビ・赤カビが対象です。
水分がある場所を好むカビで、皮脂・洗剤カス・食品カスをエサにして増殖します。
こちらのページでは、その水回りに発生したカビのお掃除方法と注意点を掲載しています。
お風呂には最新のユニットバスから、従来工法の古風なお風呂があるので状況に合わせて掲載しています。
目次
商品をお買い求めされる際はその商品の注意事項や用途も確認ください。
■ゴムパッキン・コーキングの黒カビは?
こちらのページはお風呂の壁・床・天井と浴槽エプロン・排水口など比較的平らな面や小物類に発生した黒カビを取るページです。
ゴムパッキン・コーキング・タイル目地のカビだけを取りたい場合は、チューブタイプのカビ取りジェルタイプが適しているので以下のページに移動してください!
ゴムパッキンやタイル目地のカビ取り方法
浴室やキッチンなど水回りのゴムパッキン・コーキング・タイル目地に発生するゴシゴシ擦っても取れない黒カビ。この黒カビは「泡タイプ」や「液タイプ」のカビ取り剤よりも粘度があるカビ取りジェルがおすすめです!
古風な家に多い従来工法の浴室/塗装された壁と塗り壁は別のページをご覧ください
築年数25年以上またはユニットバスではないオリジナルなお風呂に使われている塗装壁または塗り壁です。従来工法とはユニットバスのように形が完成しているものをはめ込むのではなく、部屋のように1から作って防水加工でできたオリジナルの浴室のことを言います。
左側がカビ汚染されたモルタルの塗装仕上げで、右側はカビが発生していない塗装壁です。
塗り壁には下地があり仕上げはリシン・スタッコ・珪藻土・漆喰などがありますが、築25年以上の住宅に設置された浴室や古風をモチーフにした民宿・旅館などに見られます。定期的な換気をしていればカビは発生しませんが、最近では長い梅雨や換気設備の故障、窓の締め切りなどが原因でカビが発生してしまいます。
このようなカビは本ページではなく「塗装された壁のカビ取り方法」または「塗り壁のカビ取り方法」をご覧ください。
以下の2つのページから該当する素材を選んでください
塗装された壁のカビ取り方法
従来工法の浴室に多い防水塗料で塗装された壁面です。防水塗料なので変色しにくいですが当店は色が付いているものはおススメしていません。慎重にご検討ください。
塗り壁のカビ取り方法
従来工法の浴室に多い珪藻土・漆喰です。壁面というよりも天井に使われていることがあります。色付きの塗り壁だと変色するのでおススメしていません。慎重にご検討ください。
本ページで紹介しているカビ取りジェルスプレーや泡タイプのカビ取り剤を上記の塗装壁・塗り壁に使うと改善できないほどひどい状態になります!そのため従来工法の浴室は液スプレータイプがいいですが、多くの家に採用されているユニットバスはプラスチック樹脂が多いのでカビ取りジェルスプレーで十分に洗浄できます!
■おすすめ商品
お風呂・キッチン・トイレなど水回りで使う商品はたくさんありますが、1つは上記の「ゴムパッキン」で使うカビ取り侍ジェルタイプです。
2つ目は液タイプ(ミストスプレー)のカビ取り侍液スプレー強力タイプがお勧めですが本ページでは以下をご紹介します。
カビ取り将軍ジェルスプレー
まずカビを除去する製品はこちらです。カビ取り将軍はカビと皮脂・洗剤カス汚れも洗浄できるように泡+ジェルのスプレー式カビ取り剤です。カビ取りジェルスプレーと呼ばれています。
液タイプのカビ取り剤よりも垂れにくく、汚れに絡むので、浴室・キッチン・排水口に多い油・皮脂・石鹸カスなどカビ以外の汚れも溶かせるパワーを持ち悪臭も消臭できます。
よってハウスクリーニング業者に愛用されているカビ取り剤です。
水回りはカビ取り将軍
■水回りはカビ以外の汚れも多い
水回りのカビ取り掃除でカビ取り将軍をおすすめする理由は、カビ以外にも「湯あか(皮脂や洗剤カス)」「雑菌のヌメリ」などの汚れが蓄積しているからです。
簡単にお伝えするとカビは黒色と赤色、湯あかは薄い灰色、水垢・金属石鹸は白色、錆は赤茶色です。(この中で水垢、錆は取れません)
例えば毎日使うお風呂は皮脂・汗・洗剤カスから髪の毛などが少しずつ排水口のトラップ部分、カウンター下、浴槽エプロン内などに溜まります。
その汚れを酵母菌のロドトルラや細菌が栄養にするので、黒カビが繁殖するよりも先に「赤錆に似たヌメリのある赤カビ」が発生します。
次にエアコン内部や空気中に浮遊していた黒カビの胞子が、汚れと赤カビに付着して増殖を開始します。
結果、黒カビは蓄積した湯あかや金属石鹸の周辺で増殖するので、非常にヌルヌルしていてかび臭いのです。
そのためお風呂のカビ掃除にはカビ以外の汚れを落とす「基本的な洗浄力」も必要なのです。
カビ取り将軍とカビ取り侍の比較
またカビ取り将軍は泡立ちもよく、ジェルが混ざっているので汚れに絡みやすいことから、工夫すれば1本ですべての水回りをお掃除できます。
赤カビなら5分程度で除去して、黒カビの場合は10分~60分です。※酷くカビている場合は60分以上かかる場合もあります。
上記のようにスプレーされるので「連続してスプレー」「泡立てて除菌」「塗り広げて液剤の節約」など多くの使い方があります。
カビ取り侍液スプレータイプだと塗り広げても垂れますが、カビ取り将軍は塗り広げれば垂れにくくなります。
部屋の壁紙、白い布製品などに泡立ちが強いカビ取り剤を使うと、対象面に泡が残留するので細菌・カビのエサになります。
そのため部屋や白い布製品などに使う場合は、泡立ちが少ないカビ取り侍液スプレータイプが適しています。
水回りのカビは湯あかに混じって繁殖しているので、カビ以外の汚れも洗浄できる作用が必要です。
そのため浴室などの水回りに使う場合は、泡立ちと汚れに絡む粘度が必要なのでカビ取り将軍ジェルスプレーが適しています。
そのため本ページでは「基本的な使用方法」と「before、afterを例とした使用方法」を掲載しています。
水回りのカビ取り掃除で大切なことは、カビ以外の汚れを見逃さずにお掃除することです!ハウスクリーニング業者が浴室掃除をすると、綺麗が長持ちすることがあるのは洗剤と道具を使い分けているからです。
取り残しがなければカビ・細菌の栄養がなくなるので、次のカビの発生を大幅に遅らせることができます!
■基本的な使い方
使用箇所以外に付着した場合は拭き取りましょう。
また金属製品・大理石・浴室ドアのプラスチック部分への長時間放置は変色する恐れがあるので注意しましょう。
●カビ取り掃除の準備
- カビ取り将軍(またはカビ取り侍)
- 絞った雑巾を2枚ほど
- 場所によっては養生テープやラップ
- 小物類を移動しておく
- カビを吸い込まないように換気する
本製品は水で洗い流せる場所に使うので上記以外に必要なものはありません。ただし金属製品や大理石など変色しやすい素材付近で使う場合は養生テープやラップで守りましょう。
|カビ取り将軍ジェルスプレーの使い方
- カビ取り将軍をスプレーします。
- 汚れの絡む泡+ジェルなのでスポンジで塗り広げると効果的です。
- この時点で塩素臭がするので換気しましょう。
- カビを溶かすため10分~30分ほど放置します。
- 頑固な場合は歯ブラシなどで優しく擦ってみましょう。
- 1~3を根気強く繰り返すとカビが溶けてシミが抜けます。
- カビが綺麗に取れたらシャワーで洗い流して終了です。
- 保管するときは噴射口でジェルが固まらないように水で洗い流しましょう。
※お風呂の天井に使うときは柄の付いたスポンジに付けて使いましょう。
上記が基本的な使用方法です。では以下のbefore、afterを例とした使い方を簡単に記載していますのでご覧ください。お風呂を傷付けないようにカビ取り将軍+スポンジでお掃除していきましょう!
■before、afterを参考にする①
浴槽エプロンに発生した黒カビ
浴槽エプロンは浴槽カバーのことをいい、このカバーは機種によって外すことができます。(最新の浴槽はお掃除不要の物もあります)
この浴槽エプロン内がカビてしまうと浴室が「かび臭い」「酸っぱい臭いがする」という現象が起こります。(カバーを無理に取り外すと戻せなくなるので注意)
タイル面に発生した黒カビ
タイル面は湯気や湯あかが凹み部分に溜まり、カビが栄養にするので爆発的に繁殖します。広範囲なのでチューブ状のカビ取りジェルでは作業が大変ですから、カビ取り将軍で全体的に除去しましょう。
カビ取り将軍で取れなかった特に強いカビは、カビ取り侍ジェルタイプまたはラップで覆うなど使い分けすると良いでしょう。
排水口に発生したヌメリとカビ
キッチン(台所)、風呂、洗濯機の防水パンの排水口は湯あかや食品カスが溜まるのでカビよりもヌメリが発生する場所です。ただし放置すると黒カビが発生します。
このような小型のものはたくさんスプレーするよりもカビ取り将軍を泡立てて包み込んだ方が綺麗になります。洗面台やトイレも泡立てて綺麗にしましょう。
カビ取りのコツ①:液剤を節約する
たくさん吹きかけたくなりますが、液剤が無駄になってしまうのでスポンジで塗り広げて除去します。泡+ジェルのスプレーなので汚れに絡みます。
また水回りのカビは「湯あか(皮脂や石鹸カス)」の表面に繁殖していることが多いので、歯ブラシなどで軽く擦ると成分が浸透して簡単に取れることがあります。
カビ取りのコツ②:カビ取りラップ効果
ゴムパッキンやタイル目地のカビは頑固なので除去に12時間以上かかることがあります。すると除去する前に液剤が乾燥して効果がなくなります。
そこでビニールラップを使うと液剤が乾きにくくなるので効果が長続きします。これをカビ取りラップ効果と言います。
ラップを使うのが面倒な場合は、チューブ式のカビ取り侍ジェルタイプを分厚く塗布してカビ取りしましょう。
注意点を確認する
お風呂にはカビや湯あか(皮脂・洗剤カスの混合)の他に、水垢・錆・銅石けんなどカビと見間違えてしまう汚れがあります。
水垢・錆・銅石けんに使用してもカビ取り剤では取れません。錆の場合は悪化してしまうので注意が必要です。
■こちらはカビではありません
赤錆ともらい錆び
当店への問い合わせで多いものが「赤錆」です。
赤カビ(ロドトルラ・細菌等)と勘違いして商品を購入し「カビが取れません」と問い合わせがあります。
確かに外見は似ていますが、カビは生き物なのでヌメリがあります。
錆には壁に点々と発生することもあれば、ヘアピンのようにもらい錆びがあります。金属部品の周辺に点々と発生することもあります。
そこに分解作用があるカビ取り剤をかけてしまうと錆が悪化するので注意してください。また一切取れません。
銅石けん
銅石けんは主に浴槽内で起こる変色で、給湯器内部の銅と化学反応を起こすことで浴槽に着色します。
浴槽の中でも特に「喫水線付近」が青色に変色して、ゴシゴシ擦ってもツルツルしているので全く落ちません。
カビ取り剤を使用して「落ちません」とご連絡を頂きますが、カビではないので上記メーカーサイトを参考して対処してください。
■水あかは取れません
以下画像のうちカビは青文字のみです。他はすべて水垢混じりの汚れと錆・銅石けんです。
水垢混じりの湯あかは、湯あかのみが洗浄されます。
水垢は水道水の中に含まれるカルシウム等のミネラルが固まってできたもので、目立つ場所は浴室の鏡・スチーム式加湿器・電気ケトルです。
水垢はほぼ石灰で害はありませんが、白い汚れなので落としたい気持ちはわかります。
しかし残念ながらアルカリ性のカビ取り剤では取れません。水垢汚れはアルカリ性の物質なので真逆の「酸」が有効です。
身近で入手できるものは「クエン酸」なので、そちらを使って除去してください。
他にも水道水のミネラルと結合するものとして「金属石鹸」があります。こちらも水あかのように白っぽくなる汚れですが酸性系の洗剤を使うと落ちやすいことが分かっています。そのため白い汚れは酸性系洗剤で取ると覚えておきましょう。
■プラスチックが変色する
稀ですが浴室のドアに使われているプラスチック面にカビ取り剤を長時間放置すると黄変することがあります。
この変色を「塩素焼け」といい、本製品以外の塩素系アルカリ洗剤でも起こる現象です。
確かに頑固な黒カビは長時間放置しないと除去できませんが、塩素系アルカリ洗剤に耐えられないプラスチック素材を使っている場合があるので、不安な場合は30分ほどパッチテストをしましょう。
また改善策として早めに「還元系漂白剤」を使用すると多少元通りになる場合があります。
ただし100%ではないので事前に変色を確認した方がいいでしょう。
■ゴムパッキンに適したカビ取り剤
冒頭でもお伝えしていますが、ゴムパッキン・コーキングのみに発生したカビを取りたい場合は、カビ取り将軍よりもカビ取り侍ジェルタイプをおすすめします。
カビ取り将軍は「低粘度化」により様々な水回りで使えて、カビ以外の湯あか・ぬめりを洗浄する作用もあります。
スプレー式なので広い面のカビに薄く塗布してカビを一掃できますがゴム部の強い頑固カビは残ります。
そのゴム部のカビをピンポイントで狙い撃ちできるものは「高粘度化」したカビ取り侍ジェルタイプです。
頑固なカビにはカビ取りジェルを分厚く塗布して撃退しましょう。
カビ取り将軍でカビ取りジェルほどの効果を出すにはラップで覆う必要があります。
ラップを使うのが面倒な場合は「ゴムパッキンのカビ↗」へ移動してください。
■不安な場合は質問する
いかがでしたでしょうか。当店の選び方と違いはあなたのカビ問題解決のヒントになりましたでしょうか。
当店はこのカビに特化した知識と経験でエアコンクリーニング、浴室クリーニング、風呂釜洗浄のカビ取り・防カビハウスクリーニングを提供しています。
この「カビ取り侍の選び方と違い」は日々更新して新しい情報を発信していますので、カビにお困りとなった際はいつでもご覧ください。
カビの問題は十人十色
プロに質問することでしか得られない
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■before、afterを参考にする②
浴槽エプロンの黒カビ
エプロン(浴槽カバー)が外れることを知らず10年間ほど放置していた浴槽エプロン内のカビです。洗浄力を確認するために養生テープでマークを付けてカビ取りをしたところ、左側は綺麗になりました。排水口付近の真っ黒な頑固カビはカビ取り将軍+スポンジで60分ほどの時間がかかりました。
※浴槽エプロンは無理に外さず、戻すときは正しくはめ込みしてください。
タイル張り浴室に黒カビ
水しぶきがかかるタイル張りの壁面に発生した黒カビです。カビ取りジェルタイプだと粘度が高いので時間がかかってしまうので、カビ取り将軍を全体的にスプレーして放置しました。この工程を2回ほど繰り返していくと綺麗になりました。
※注意点として液剤を垂れたままにすると洗剤焼けを起こすので注意しましょう。
小物類のカビ取り
シャワーホース、洗面台の排水金具に発生したカビを除去しました。この中でシャワーホースがゴム製のため頑固だったので除去に120分ほどかかりました。水栓金具は湯あか+化粧品+洗剤カスに付着した黒カビだったので、カビ取り将軍で10分もかからずにお掃除できました。
※シャワーホースのカビが落ちにくい場合は面倒ですがビニールラップで覆うと簡単に除去できます。
トイレの給水タンク
トイレの給水タンク内は見落としがちなポイントです。ここがカビていると便器もカビやすくなります。水栓金具が折れないように注意して蓋を持ち上げると真っ黒にカビていて悪臭がすることがあるので三ヶ月に一回はお掃除するといいでしょう。
※機種によっては水道水の栓を締めてからカビ取り掃除してください。