防カビ侍はカビ取り侍でカビを取ったあとの仕上げに使うものです。(カビ取り侍と防カビ侍を読み間違えないように赤色と青色にしている部分があります)
またはカビが生える前のカビ対策・予防として使うこともできます。
本編ではその3種類ある防カビ侍の違いを簡単に掲載していますのでご覧ください。
■目次
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防カビ侍シリーズの違い
■防カビ侍を使う前に
防カビ侍を使うときは対象面を清潔にしてから使う必要があります。
例えばカビが残っている場所に使うと防カビ成分が消耗してしまうのでカビ取り侍でカビを除去してから使いましょう。
またカビが生えておらず予防・対策目的なら軽くチリ・ホコリを回収してからお使いください。
防カビ侍アルコールタイプ
アルコールに強い素材に使える防カビ侍です。アルコールによる除菌作用付きなので目に見えない小さな細菌を除菌しながら防カビコーティングするので防カビ効果が長続きます。
ただしアルコールが苦手な素材に使うと変色や傷みの原因になるので注意しましょう。
商品名 | 防カビ侍 |
---|---|
仕様 | アルコールタイプ スプレー式 非塩素系 |
防カビ効果 | ★★★ |
除菌効果 | あり |
臭い | アルコール臭 |
使用場所 | 浴室と部屋 |
防カビ侍水性タイプ
アルコールが使えない木材・畳や水性塗料が使われている家具などに使います。アルコールを使用していないためほぼ無臭で作業の妨げがなく安全性があります。
液剤が乳白色なので暗い色の家具に使うと乾燥したときに白い乾燥跡が目立ちます。
商品名 | 防カビ侍 |
---|---|
仕様 | 水性タイプ スプレー式 非塩素系 |
防カビ効果 | ★★★ |
付属効果 | なし |
臭い | ほぼ無臭 |
使用場所 | 部屋のみ |
防カビ侍
被膜コートタイプ
上記2種類の防カビ侍よりも30倍高濃度に作られた業務用の防カビ剤です。対象面の状態に合わせて水道水で最大20倍まで薄めて使えます。
液剤が乳白色なので暗い色の家具に使うと乾燥したときに白い乾燥跡が目立ちます。
商品名 | 防カビ侍 |
---|---|
仕様 | 被膜コートタイプ 塗布式 非塩素系 |
防カビ効果 | ★★★★★ |
付属効果 | あり |
臭い | ほぼ無臭 |
使用場所 | 部屋のみ |
仕様の説明
防カビ侍シリーズの3種類がわかったところで、次は仕様の違いを見ていきます。
迷ってしまったら防カビ侍アルコールタイプがお勧めですが、アルコールが苦手な素材もあるのでご確認ください。
■2つの液性
まず防カビ侍の液性は【非塩素系】でアルコールを含むタイプと含まないタイプがあります。
迷ってしまったらアルコールタイプがお勧めですが、水性塗料を使っている家具、畳・木材でアルコールが苦手なものもありますのでご注意ください。
傷みを確かめる方法として、もしご家庭にアルコール濃度70%以上の除菌剤があれば試しにスプレーしてください。
防カビ侍アルコールタイプは70%よりも濃度が低いので、上記で変色や傷みが発生しない場合はアルコールタイプでも使えます。
■スプレー式と塗布式
そして次にスプレータイプと本格的な塗布タイプがあります。
楽に防カビしたい場合はスプレー式ですが、スプレーの場合はムラができてしまうのでたっぷりとスプレーする必要があります。
一方、塗布式は液剤使用量も多く強力に防カビコートできます。
もちろんスプレー式もバケツに入れて塗布すれば解決しますが、塗布する準備をする場合でしたら強力な被膜コートタイプを選んだほうがいいでしょう。
ちなみに被膜コートタイプでも加圧式噴霧器があれば使えます。
■防カビ効果
防カビ効果「★★★」は約1年~長くて3年間ほどの防カビ作用です。
防カビ効果「★★★★★」は長くて5年間ほどの防カビ作用です。
上記は半年間でカビが再発してしまう「生えやすい場所」に使ったときの目安となります。
カビは常に胞子を空気中に浮遊させていて、部屋や浴室のチリ・ホコリが多く高温多湿の場所に付着することで繁殖します。
またお風呂の黒カビは繁殖が遅く頑固であり、部屋の黒カビ・白カビ・アオカビは繁殖力が強いという点があります。
そして加湿器、観葉植物、ペット、エアコン、ソファやカーペット、床下が土などカビの繁殖を助長するものがあります。
このような生活空間の違いによって防カビ期間が異なるため防カビ作用にバラつきがあるのです。
そのため1年で再発する場合もあれば、1回使ったら全く生えてこない場所もあります。
よって防カビ侍を使ったら、同時に部屋の多湿状況を改善すれば防カビ作用が長続きするのでお勧めです。
■除菌と臭い
カビ取り侍でカビを除去しても目に見えない菌糸の取り残しがある場合や、カビ以外の細菌が残っていて悪臭を出している場合があります。
その際、防カビ侍アルコールタイプの速乾性と除菌作用があれば生物由来の悪臭を消臭できます。
ただし使用中にアルコール臭がするので、苦手な方は水性タイプを選びます。水性タイプを使う際は除菌作用がないのでカビ取り侍をしっかりと使いましょう。
ちなみに被膜コートタイプは速乾性がありませんが除菌作用があるので残っているカビ臭さを消臭できます。ただしアルコールタイプを含め素材に染み込んでしまった臭いは取れないので消臭剤を使いましょう。
■使用場所
浴室での使用をお考えの場合はこちら↓をご覧ください。
この画像の通りアルコールタイプはほぼ透明で、水性タイプ・被膜コートタイプは乳白色の液剤です。
そのため水性タイプを暗い色の家具などに使うと乾燥したときに白い跡が残ります。(アルコールまたは水拭きで取れます)
ただし水性タイプ・被膜コートタイプは「水分を吸収する素材」に使うと目立たずに防カビコートできます。
例えば無塗装の木材、畳、塗り壁(漆喰や珪藻土)、コンクリートまたは白いビニールクロス、モルタル・リシンまたはマットレスや敷布団の裏などです。
白い乾燥跡が気にならない場合は様々な場所に使えます。ただし水を弾く素材に使っても効果が薄いのでご注意ください。
仕様を含めた
使い方
防カビ侍には様々な仕様や注意点がありますので、ここでは素材の確認から使用方法までの流れを3種類同時に掲載しています。
様々なことを考慮していますので長いですが、ご検討されている方はご覧ください。
ご不明な点がありましたらいつでもお問い合わせください。
- カビが生えている場合はカビ取り侍でカビを除去します。
- カビが生えていない場合は軽く掃除をしましょう。
- 素材を確認します。
- アルコールが使える場合は防カビ侍アルコールタイプを優先的に選びます。
- 本格的に防カビしたい場合は被膜コートタイプを選びましょう。
- 防カビ侍を使う準備をします。
- スプレー式防カビ侍は雑巾を準備します。
- 被膜コートはバケツや刷毛が必要です。
- 被膜コートはカビに合わせて希釈↓します。
- 本製品をたっぷりとかけましょう。
- 液が垂れたら雑巾で拭きます。
- ムラがあると再発するので隙間なくキッチリとかけてください。
- 十分に乾燥させます。
- 「4」を数回繰り返すと作用も強くなります。
- スプレー→乾燥→スプレー→乾燥を繰り返します。
- 乾燥すれば安全です。
- アルコールや除菌成分がなくなれば安全です。
安全性についてはQ&Aをご覧ください。
「4」を数回繰り返すとは?
防カビ成分は分厚く付いているほど効果を発揮します。そのため防カビ侍アルコールタイプと水性タイプの場合は以下を参考にします。
以下はあくまでも目安です。※被膜コートは希釈で調整するので含みません。
カビと部屋の状況 | 回数 |
---|---|
カビが発生していた箇所で年間を通して湿度が高い過酷な場所 | 2~3回 |
カビが発生していた箇所で年間を通して湿度が適度な場所 | 1~2回 |
カビは生えておらず予防のため | 1回 |
希釈倍率
希釈倍率は被膜コートのみに適用されます。防カビ成分が濃いほど効果を発揮できます。
希釈倍率 | カビと部屋の状況 |
---|---|
原液~5倍 | カビが発生していた箇所で年間を通して湿度が高い過酷な場所 |
5~10倍 | カビが発生していた箇所で年間を通して湿度が適度な場所 |
10~20倍 | カビは生えておらず予防のため |
使うタイミングと頻度
まず使うタイミングはもちろんカビが発生したときになりますが、その他にも引っ越しのとき、大掃除のときなどが挙げられます。
そしてお風呂以外でお伝えすると、外の湿度よりも高い部屋、風通しが悪い場所(収納を含む)、新品の畳、新築の床下コンクリート、家具と壁紙の隙間、無塗装の木材(家具の引き出し裏など)があります。この場所はカビやすい場所なので詳しくは「M_カビ対策・カビ予防↗」をご覧ください。
また頻度については
先述の「防カビ効果↑」でお伝えした通り、カビの種類や環境によって大きく変わります。
そのためまずは防カビ侍を1年に1回、次に1年半に1回、次に2年に1回と徐々に頻度を少なくしていくと良いでしょう。
注意点のおさらい
こちらでは今までお伝えした注意点をまとめて掲載しています。防カビ侍を購入する前の参考にして頂ければ幸いです。
■カビは取れません。
防カビ侍はカビ取りスプレーではなく、カビの発生を防止する商品なのでカビは取れません。
カビが発生している場合はカビ取り侍をお使いください。
■防カビ侍は非塩素系です。
「カビ」と付く洗剤のため塩素系成分が配合されていると思われがちですが、カビを取る商品ではないので塩素系成分は含まれていません。
塩素臭(塩素ガス)は発生しませんのでご安心ください。
■カビ取り侍以外のカビ取り剤
カビ取り侍は防カビ侍の効果を最大限に発揮できるように、成分が蒸発しやすい作りになっています。
他社製品の場合はカビ取り剤の成分がどの程度残留するか不明です。防カビ侍の成分が消耗してしまう恐れがあるのでお勧めできません。
■水回りで使う場合
他社製品を含め防カビ成分は対象面に付着して初めて効果を発揮します。
そのため水流の多いお風呂の床面、キッチンの排水口などでは効果を発揮できません。
お風呂で使う場合は腰より上の水があたりにくい場所で、特に「天井の隅」「換気扇周辺」「カウンターテーブル下」などへの使用をお勧めしています。
実は人気がある燻煙剤は、煙なので「隅」が苦手です。
そのため台の下など煙が入り込めない部分は防カビ侍を使って、広い平らな面は燻煙剤で対処すると楽に防カビコートができます。
■水を弾く素材
水を弾く素材に使用しても防カビ成分が弾かれてしまうため効果が期待できません。
■アルコールタイプ
アルコールが苦手な場所に使うと変色や傷みの原因になります。例えば水性塗料、木材・畳などです。
ご家庭にあるアルコール除菌剤濃度70%以上のもので試して問題がなければ使えます。
■水性と被膜コート
水性タイプと被膜コートタイプは乳白色の液剤なので、暗い色の家具などに使うと乾燥したときに白い跡が残ります。
全面に塗れば気にならなくなりますが、部分的に塗布すると以下画像のように目立つのでアルコールタイプをお使いください。
ただしアルコールタイプも液剤なので乾燥したときに透明に近い跡は残ります。
そのため見た目よりもカビ防止を優先するときにお使いください。
■他社防カビ剤との併用
燻煙剤、置き型式、吊下げ式、ガス式など様々な防カビ剤がありますが、微生物の力を使った製品以外でしたら併用できます。
上記商品は空気中で大幅に薄まるので広い場所は苦手ですが、お風呂や下駄箱の小さな密閉空間は得意です。
防カビ侍はスプレーした場所のみ強力に防カビコートするので、衣類など複雑でスプレーが困難なものは他社防カビ剤と併用するといいでしょう。
■番外編
ご家庭でカビが生えやすいものの1つに観葉植物があります。
主に土やウッドチップの表面に発生する白いカビで、このカビは木材も好物なので部屋の木材家具に転移することがあります。
このカビは植物が元気なときでも土壌には発生するので、部屋への転移を防ぐために当店の防カビ加工済み大理石【キープストーン】をお勧めします。
天然の大理石なので観葉植物の鉢に載せると明るくなるのでお勧めです。
防カビ加工済み大理石キープストーンはこちら↗からご購入できます。
■Q&A
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防カビ侍アルコールタイプには除菌作用付きと書かれていますがカビは取れないのでしょうか。
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防カビ侍は非塩素系のためゴシゴシ擦っても取れないようなカビのシミは取れません。そのためカビを取ることはできません。
カビが発生している場所にはカビよりも小さな細菌が繁殖しているので、その細菌が多いと防カビ成分が消耗してしまいます。
そのためアルコールで除菌すれば防カビ成分が消費されることなく防カビコートできます。
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防カビ成分は安全でしょうか。
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防カビ侍は今までおよそ10年間日本中のお客様にお届けしていますが、赤ちゃんやペットが舐めてしまって健康状態が悪化した報告はありません。マウスに投与した急性毒性試験でも問題はありませんでした。建物に使われるシックハウス症候群に該当する防カビ剤は使用していませんのでご安心ください。
しかしアルコールや柔軟剤でアレルギーを起こす人がいるように、すべての人が化学品アレルギーを発症しないわけではありません。使用して気分が悪い場合は残念ですが水拭きをして回収してください。
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一番刺激が強い防カビ侍はどれでしょうか。
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アルコールを保有している防カビ侍アルコールタイプが3種類の中で一番刺激が強いです。そのため除菌作用があります。市販品のアルコール消毒剤70%以上を使用して問題がない場合、本製品は70%以下ですので使用できると思われます。
しかし換気をせずに大量噴霧すると部屋中にアルコールが充満してしまうので換気をしてお掃除してください。
■終わりに
いかがでしたでしょうか。こちらのページでは防カビ侍について解説しました。
防カビ侍は当店のカビ取り・防カビ施工で実際に現場で使われている防カビ剤です。
またカビ取り・防カビ研究一筋35年以上の博士が開発した防カビ施工の特許技術で使われているカビ発生防止剤でもあります。
不安なときはいつでもお問い合わせください。
カビの問題は十人十色
プロに質問することでしか得られない
詳しい情報やアドバイスがあります。
※防カビ侍はカビテクトから商品名を変更した商品です。