「カビ」なのに塩素ゼロ。
防カビ侍3種の選び方と違い
防カビ侍は、カビを取る洗剤ではありません。カビ取り後の「再発を防ぐ仕上げ剤」です。アルコール・水性・被膜コートの3種類を、素材と用途で選ぶポイントをプロが解説します。
- 防カビ侍は「カビを取る」洗剤ではない。非塩素系のカビ予防専用(取るのは「カビ取り侍」)
- 3種は素材で選ぶ。アルコールOKなら〈アルコールタイプ〉(除菌+消臭付き)/木材・畳・水性塗料が苦手なら〈水性タイプ〉/広範囲・本格は〈被膜コートタイプ〉(市販の約30倍濃度・最大20倍希釈)
- 効果は「濃く・ムラなく・乾燥」で決まる。薄いと再発するので、湿度・換気の改善と合わせると防カビが長持ち
防カビ侍は、カビ取り侍でカビを取ったあとの「仕上げ」に使うものです。またはカビが生える前の予防・対策としても使えます。本ページでは、その3種類ある防カビ侍の違いと選び方を解説します。
読み間違いにご注意。このページでは、カビを取る「カビ取り侍」と、カビを防ぐ「防カビ侍」を区別するため、一部を赤色と青色で表記しています。
- 本製品を買って「カビが取れません」というお問い合わせをいただきますが、防カビ侍はカビの発生を防ぐものなので、カビを取ることはできません。
- カビを取るにはカビ取り侍が必要です。「カビ」と付きますが、防カビ侍は非塩素系。塩素臭(塩素ガス)は発生しません。
防カビ侍シリーズ3種の違い(比較表)
使う前に|対象面を清潔にしてから
防カビ侍は、対象面を清潔にしてから使う必要があります。カビが残っている場所に使うと防カビ成分が消耗してしまうので、カビ取り侍でカビを除去してから使いましょう。カビが生えておらず予防目的なら、軽くチリ・ホコリを取ってからお使いください。
| 種類 | 仕様 | 防カビ効果 | 除菌 | 臭い | 使用場所 |
|---|---|---|---|---|---|
| アルコールタイプ | スプレー式/非塩素系 | ★★★ | あり | アルコール臭 | 浴室と部屋 |
| 水性タイプ | スプレー式/非塩素系 | ★★★ | なし | ほぼ無臭 | 部屋のみ |
| 被膜コートタイプ | 塗布式/非塩素系(プロ仕様) | ★★★★★ | あり | ほぼ無臭 | 部屋のみ |
迷ったらアルコールタイプがおすすめですが、アルコールが苦手な素材(水性塗料を使った家具・畳・木材など)には使えないのでご確認ください。
① 防カビ侍 アルコールタイプ/非塩素系
防カビ効果:★★★
アルコールに強い素材に使えるタイプ。アルコールによる除菌作用付きなので、目に見えない細菌を除菌しながら防カビコートでき、防カビ効果が長続きします。ただしアルコールが苦手な素材に使うと変色や傷みの原因になるので注意しましょう。
アルコールタイプを見る② 防カビ侍 水性タイプ/非塩素系
防カビ効果:★★★
アルコールが使えない木材・畳や、水性塗料が使われた家具などに使います。アルコール不使用でほぼ無臭なので作業の妨げが少なく、安全性があります。液剤が乳白色なので、暗い色の家具に使うと乾燥したとき白い跡が目立つ点にご注意ください(除菌作用はありません)。
水性タイプを見る③ 防カビ侍 被膜コートタイプ/非塩素系(プロ仕様・おすすめ)
防カビ効果:★★★★★(MAX)
上記2種類より約30倍高濃度に作られた業務用クラスの防カビ剤。対象面の状態に合わせて水道水で最大20倍まで薄めて使えます。塗布式で強力にコートでき、ほぼ無臭。液剤が乳白色なので、暗い色の家具では乾燥跡が目立つ点にご注意ください。
被膜コートタイプを見る
仕様の選び方|液性・スプレー/塗布・効果・臭い・使う場所
3種類がわかったところで、次は仕様の違いを見ていきます。迷ったらアルコールタイプがおすすめですが、アルコールが苦手な素材もあるのでご確認ください。
■ 2つの液性(アルコール/水性)
防カビ侍の液性は【非塩素系】で、アルコールを含むタイプと含まないタイプがあります。水性塗料を使った家具、畳・木材などアルコールが苦手なものもあるのでご注意ください。
傷みを確かめる簡易テスト。ご家庭にアルコール濃度70%以上の除菌剤があれば、試しにスプレーしてみてください。防カビ侍アルコールタイプは70%より濃度が低いので、これで変色や傷みが出ない素材ならアルコールタイプを使えます。
■ スプレー式と塗布式
楽に防カビしたい場合はスプレー式ですが、スプレーはムラができやすいのでたっぷりと吹きかける必要があります。一方、塗布式は液剤の使用量も多く、強力に防カビコートできます。
■ 防カビ効果(★の意味)
防カビ効果「★★★」は約1年〜長くて3年間、「★★★★★」は長くて5年間ほどの防カビ作用です。これは半年でカビが再発してしまう「生えやすい場所」に使ったときの目安です。
カビは常に胞子を空気中に浮遊させ、チリ・ホコリが多く高温多湿の場所に付着して繁殖します。お風呂の黒カビは繁殖が遅く頑固、部屋の黒カビ・白カビ・アオカビは繁殖力が強いという特徴があります。
加湿器・観葉植物・ペット・エアコン・ソファやカーペット・土の床下など、繁殖を助長するものもあります。こうした生活空間の違いで防カビ期間が変わるため、1年で再発する場所もあれば、1回使ったら全く生えてこない場所もあります。防カビ侍と同時に多湿状況を改善すると、防カビ作用が長続きします。
■ 除菌と臭い
カビ取り侍でカビを除去しても、目に見えない菌糸の取り残しや、カビ以外の細菌が残って悪臭を出している場合があります。
その際、防カビ侍アルコールタイプの速乾性と除菌作用があれば、生物由来の悪臭を消臭できます。アルコール臭が苦手な方は水性タイプを選びますが、水性は除菌作用がないのでカビ取り侍をしっかり使いましょう。被膜コートタイプは速乾性はありませんが除菌作用があり、残ったカビ臭を消臭できます(素材に染み込んだ臭いは取れないので消臭剤を併用してください)。
■ 使用場所(白い液剤と乾燥跡)
アルコールタイプはほぼ透明、水性タイプ・被膜コートタイプは乳白色の液剤です。そのため水性タイプを暗い色の家具に使うと、乾燥したとき白い跡が残ります(アルコールまたは水拭きで取れます)。
ただし水性タイプ・被膜コートタイプは「水分を吸収する素材」に使うと目立たずコートできます。例えば無塗装の木材、畳、塗り壁(漆喰・珪藻土)、コンクリート、白いビニールクロス、モルタル・リシン、マットレスや敷布団の裏などです。
使い方|素材確認から仕上げまでの流れ
防カビ侍には様々な仕様や注意点があるので、ここでは素材の確認から使用方法までの流れを3種類同時にまとめています。長いですが、ご検討中の方はご覧ください。
- カビがある場合はカビ取り侍で除去
- カビが生えていない場合は軽く掃除をします。
- 素材を確認する
- アルコールが使えるならアルコールタイプを優先。
- 本格的に防カビしたいなら被膜コートタイプ。
- 準備をする
- スプレー式は雑巾を準備。
- 被膜コートはバケツや刷毛が必要。カビに合わせて希釈します。
- たっぷりとかける
- 液が垂れたら雑巾で拭きます。
- ムラがあると再発するので、隙間なくキッチリと。
- 十分に乾燥させる
- 「4」を数回繰り返すと作用も強くなります(スプレー→乾燥→スプレー→乾燥)。
- 乾燥すれば安全
- アルコールや除菌成分がなくなれば安全です。
「4」を数回繰り返すとは?
防カビ成分は、分厚く付いているほど効果を発揮します。アルコールタイプと水性タイプは、以下を目安にします(被膜コートは希釈で調整するので含みません)。
| カビと部屋の状況 | 回数 |
|---|---|
| カビが発生していた箇所で、年間を通して湿度が高い過酷な場所 | 2〜3回 |
| カビが発生していた箇所で、年間を通して湿度が適度な場所 | 1〜2回 |
| カビは生えておらず、予防のため | 1回 |
希釈倍率(被膜コートタイプのみ)
希釈倍率は被膜コートタイプのみに適用されます。防カビ成分が濃いほど効果を発揮できます。
| 希釈倍率 | カビと部屋の状況 |
|---|---|
| 原液〜5倍 | カビが発生していた箇所で、年間を通して湿度が高い過酷な場所 |
| 5〜10倍 | カビが発生していた箇所で、年間を通して湿度が適度な場所 |
| 10〜20倍 | カビは生えておらず、予防のため |
使うタイミングと頻度
使うタイミングはカビが発生したときのほか、引っ越しのとき、大掃除のときなどです。お風呂以外では、外より湿度が高い部屋、風通しが悪い場所(収納を含む)、新品の畳、新築の床下コンクリート、家具と壁紙の隙間、無塗装の木材(家具の引き出し裏など)がカビやすい場所です。
頻度は、カビの種類や環境で大きく変わります。まずは1年に1回、次に1年半に1回、次に2年に1回と、徐々に少なくしていくとよいでしょう。
防カビ剤の選び方を見る
注意点のおさらい
ここまでにお伝えした注意点を、購入前の参考にまとめます。
■ カビは取れません
防カビ侍はカビ取りスプレーではなく、カビの発生を防止する商品なのでカビは取れません。カビが発生している場合はカビ取り侍をお使いください。
■ 防カビ侍は非塩素系です
「カビ」と付くため塩素系成分が入っていると思われがちですが、カビを取る商品ではないので塩素系成分は含まれていません。塩素臭(塩素ガス)は発生しませんのでご安心ください。
■ カビ取り侍以外のカビ取り剤について
プロからの大切な一言。カビ取り侍は、防カビ侍の効果を最大限に発揮できるよう、成分がわざと蒸発しやすい作りになっています。他社のカビ取り剤は成分がどの程度残留するか不明で、残留成分によって防カビ侍の成分が消耗してしまう恐れがあるため、当店ではおすすめできません。
■ 水回りで使う場合
防カビ成分は対象面に付着して初めて効果を発揮します。そのため水流の多いお風呂の床面、キッチンの排水口などでは効果を発揮できません。
お風呂で使う場合は、腰より上で水があたりにくい場所——特に「天井の隅」「換気扇周辺」「カウンターテーブル下」への使用がおすすめです。
■ 水を弾く素材には使えません
水を弾く素材に使っても防カビ成分が弾かれてしまうため、効果が期待できません。
■ アルコールタイプの注意
アルコールが苦手な場所に使うと変色や傷みの原因になります(例:水性塗料、木材・畳など)。ご家庭のアルコール除菌剤(濃度70%以上)で試して問題がなければ使えます。
■ 水性タイプ・被膜コートタイプの注意
どちらも乳白色の液剤なので、暗い色の家具などに使うと乾燥したとき白い跡が残ります。全面に塗れば気になりませんが、部分的に塗ると目立つのでアルコールタイプをお使いください。アルコールタイプも液剤なので、乾くと透明に近い跡は残ります。見た目よりカビ防止を優先するときにお使いください。
■ 他社防カビ剤との併用
燻煙剤・置き型式・吊下げ式・ガス式など様々な防カビ剤がありますが、微生物の力を使った製品以外なら併用できます。これらは空気中で大幅に薄まるため広い場所は苦手ですが、お風呂や下駄箱など小さな密閉空間は得意です。
防カビ侍はスプレーした場所のみ強力にコートするので、衣類などスプレーが難しいものは他社防カビ剤と併用するとよいでしょう。
番外編|観葉植物の白カビとキープストーン
ご家庭でカビが生えやすいものの一つが観葉植物です。主に土やウッドチップの表面に発生する白いカビで、このカビは木材も好物なので、部屋の木材家具に転移することがあります。
このカビは植物が元気なときでも土壌に発生するので、部屋への転移を防ぐために、当店の防カビ加工済み大理石【キープストーン】がおすすめです。
よくある質問(Q&A)
防カビ侍と「カビ取り侍」は何が違いますか?
3種類のうち、どれを選べばいいですか?
アルコールタイプは「除菌作用付き」ですが、カビは取れますか?
一番刺激が強いのはどれですか?安全に使えますか?
防カビ侍は安全ですか?
お風呂でも使えますか?
カビの問題は十人十色。プロに質問することでしか得られないアドバイスがあります。
大きなミスをする前に純閃堂へ質問する※防カビ侍は「カビテクト」から商品名を変更した商品です。
