無害で安全なカビ取り剤はあるの?有害なカビを安心・安全なカビ取り剤で除去できるか、人畜無害な洗剤は存在するのか?健康被害は?

無害のカビ取り剤はあるの?

お客様からのお問い合わせで「害のないカビ取り剤はありますか?」と相談を受けることがあります。

残念ですが無害で安全な洗剤はありません。その理由について以下をご覧ください。

赤ちゃん(またはペット)がいるので無害で安全なカビ取り剤を探しているのですが、そのようなカビ取り剤はありますか?

人に害が少なく、カビが除菌できる濃度の洗剤ではありますが無害とは言えません。

カビは異常繁殖すると非常に強く、カビ毒を出して人の呼吸器・皮膚に有害です。

この強力なカビを退治するときに弱い洗剤を使っても取れないので、強力な洗剤の除去作用が必要です。

しかし強力なものほど塩素臭、アルコール臭、薬剤臭がします。そのため使用中は危険です。

ただし使い方を守っていただければ安心してカビを除去できますのでご安心ください。

また当店が販売しているカビ取り侍の危険度は市販のカビ取り剤と変わりません。

■駆除したい生物が大きいほど薬剤も有害

細菌→カビ→クモ→ゴキブリ→ネズミと住宅の駆除したい生物は多岐に渡ります。

そしてその生物が大きくなるほど使用する殺菌剤は強力になり、人体への影響も大きくなります。

カビの場合は胞子の状態なら目に見えないほど小さく常に空気中に浮遊しているので、私たちは1日に数十、数百のカビ胞子を吸っています。

この場合は自身の免疫力で退治できるでしょう。

ところが、住宅内で異常繁殖したカビは人間の目でも見えるほど巨大化していて、よくある優しい除菌剤では歯が立ちません。

それどころか数日後には再発して悪臭(カビ毒)を出し、人間やペットの呼吸器・皮膚へ攻撃を開始します。

さらにそれを長期間吸い続けるとアレルギーになる恐れがあるので、カビはアレルギー品目に掲載されているのです。

(特にエアコンや部屋・観葉植物の白カビ・アオカビが危険)

効率を考えて作られている

そのためカビ取り剤には次亜塩素酸ナトリウムという塩素ガスを発生させるものを使っています。

この成分は非常に分解力(酸化)が強いのでカビの菌糸や胞子を溶かして、擦っても取れないカビの色素(シミ)まで分解するので対象面が真っ白になります。

「浸透する」「溶かす」「分解(漂白)する」の3つを兼ね備えている成分は、プロ向けなら数多くありますが市販品でメジャーなものはカビ取り剤でしょう。

ここに「安全だから」という理由で非塩素系の除菌剤を使ってもカビのシミは取れません。

しかし家庭向けに分解力(酸化)の強いオゾンなどは販売できません。ある少量の濃度を吸ってしまうと人体に有害です。

また分解力がある過炭酸ナトリウムも主成分にはできません。塩素系の数十倍分解力が弱いので、頑固なカビだと除去するのに3~7日間はかかってしまいます。

このような理由があるので一般的に販売されているカビ取り剤の主成分には次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸塩)が使われているのです。

■無害ではない

一度でもカビ取り剤を使ったことがある人ならわかりますが、あの塩素臭は無害ではありません。

しかしこの強さがないとカビは取れません。

ただし次亜塩素酸ナトリウムは水道水にも使われている通り自然分解しやすい成分です。

カビを取ったと十分に水で洗い流す、または水拭きをして乾燥させれば自然分解するのでいずれ無害になります。

安全で無害は使い方次第

食べ物についている農薬とは違うので、カビ取り剤で注意すべきことは「使用中」です。

強いカビを除去するため塩素臭が発生しますから、必ず換気をして作業してください。

お子様やペットは別室で待機しましょう。そしてお掃除が終わったら十分に洗い流してください。

これがカビ取り剤を安全に使う方法です。

頑固な黒カビに「安全」「天然成分」「乳酸」と書かれている洗剤を使っても取れないのでご注意ください。

取れるカビは水拭きすると消えるようなホコリ状の粉カビのみです。

頑固に根をはった黒かびにはやはり塩素系カビ取り剤が有効です。

また市販品は毒劇物取締法や家庭用品品質表示に沿って販売しています。

当店のカビ取り侍は劇物に該当する成分は使用していません。

■どんなものでも洗剤は危険

カビ取り剤に限らず食器洗剤や衣類洗剤でもアレルギーを起こす方がいらっしゃいます。

そのためどのメーカーも100%安全とは断言できません。

数々の安全性試験をしても「あくまでも試験では安全」であって、すべての人が安全なわけではありません。

しかし正しく使えば真っ黒な黒カビでも安全に、そして綺麗にお掃除できます。

カビ問題は人それぞれなので、ご不明な点がありましたらお気軽にお問い合わせください。

できる限りお客様に合った対処方法をご提案できるように努力致します。

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