マットレス(敷布団)のカビを取る方法を教えてください。/カビ取り侍とカビ取り方法
マットレスのカビ取りは
変色に注意する
当店は毎日たくさんのお客様からカビ取り方法・防カビ方法の質問・相談を受け付けています。
今回は夏に多いマットレス・敷布団のカビ取り方法をご紹介します。
カビで困っている方々の解決のヒントになれば幸いです。
(以下は商品ページの注意点に掲載されている内容をより詳しく解説しています)
■初めに
マットレスや敷布団は大きいので、カビが生えても廃棄が大変という理由があります。ただしカビを放置していると皮膚や呼吸器に有害です。
そのためここではカビ取り侍を使いますが、まず初めに確認して頂きたいことはマットレスや敷布団のシーツ(カバー)は外せるでしょうか。
内部に使われているウレタンスポンジ(緩衝材)は白いですが、年数が経つと黄色くなる(黄ばみ)ので初めから黄色や黒色に着色しているものがあります。
カビ取り侍は色柄物製品への使用は不可です。
内部緩衝材も色柄物製品なので、塩素系カビ取り剤を使うと必ず変色します。
しかしカビを放置していると有害ですから、変色よりもカビ取りを優先する場合が以下をご覧ください。
■シーツ(カバー)が外せる場合
シーツが外せる場合、色柄物製品でなければ変色は最小限で済みます。
お風呂場でカビ取り侍をスプレーして数分経てば綺麗になりますので、水洗いするか洗濯機で丸洗いしてください。
成分が洗い流せれば安全です。
■シーツ(カバー)が取り外せない場合
取り外せない場合は変色する可能性があります。
変色する理由には大きく分けて3種類ありますのでご確認ください。
緩衝材による変色
冒頭で内部のウレタンスポンジは黄ばみを誤魔化すために黄色や灰色などに着色されています。
この着色成分にカビ取り剤などのアルカリ洗剤を使うと、この着色成分が溶けてシーツやカバーに色移りします。
またカビ取り剤がかかったウレタンスポンジは上記画像のように変色します。
汗・皮脂汚れによる変色
マットレスは敷布団は大型なので定期的なお掃除ができません。
するとシーツ・カバー・内部に汗や皮脂が溜まります。
この部分に塩素系カビ取り剤を使うと塩素焼けという現象を起こして、黄色く変色してしまうのです。
※アルコールや洗剤の場合は茶色くなることがあります。
この現象はシャツの襟などでも起こる現象と同じで、汗や皮脂と塩素系成分が化学反応を起こして黄色くなります。
還元系漂白剤で戻る場合もありますが、カビ取り剤の塩素濃度は高いので跡が残ってしまうでしょう。
化学成分による変色
マットレスや敷布団のシーツ・カバー・内部の白さを増すために蛍光増白剤という成分が混ざっていることがあります。
この部分に塩素系カビ取り剤、アルカリ洗剤、高濃度のアルコール消毒剤などを使うと、蛍光増白剤が分解されて紫になることがあります。
また日焼け止めなどの成分が素材に付着していると塩素系カビ取り剤の作用で赤く変色することがあります。
両方とも珍しい現象ではありますが、稀に相談がありますので記載しました。
蛍光増白剤は時間が経てば消えますが日焼け止めは頑固で取れないので、カビ取り剤を使うときはシーツ・カバーを洗浄してからスプレーした方がいいでしょう。
■外せないときの使い方
色々な変色の懸念がありますが、カビを放置していると被害が拡大して、人間の皮膚・呼吸器に対して有害です。
買い替えることを避けたい場合はカビ取りを優先した方がカビ毒を避けられます。
変色した部分は残念ではございますがシーツやカバーで隠すしかありません。
カビの範囲が小さいとき
まずカビの範囲が小さいときはスプレーで吹きかけるのではなく、綿棒の先端に液剤を付けて地道に塗布した方がいいでしょう。
少量でも時間をかければ十分に除去できます。
カビが広範囲のとき
広範囲だと綿棒で塗布するのは至難の業ですのでスプレーで吹きかけます。
しかし垂れ落ちるほどスプレーしてしまうと内部の変色。または塩素臭がなかなか消えなくなる。というデメリットが発生してしまいます。
よって外せないときは「かけ過ぎず」表面がうっすらと湿る程度にスプレーして、液剤がしみ込まないようにしてください。
傷んでいると灰色のシミが残りますが、薄い灰色ならカビは生きていませんので無理をせず水拭きをして乾燥させます。
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水拭きは必要でしょうか。
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特別な理由がない限り水拭きをしてください。寝具に分解されたカビのカスが残っています。
このカスはカビ取り剤の成分がなくなるとカビのエサになります。再発してしまいますから必ず水拭きしてください。
また洗濯機で洗えるサイズの場合は、丸洗いした方が綺麗になりますのでお勧めです。
■塩素臭が消えないとき
マットレス・敷布団の内部にカビや汚れが残っているとカビ取り剤の作用が続きます。
除菌が完了するまで塩素臭が発生してしまいますので上記のように「かけ過ぎない」ことがポイントです。
プールの塩素臭ほどになれば安全ですが、どうしても気になる場合は水拭きを繰り返すかアルコールをスプレーします。
または直射日光を当てます。
このように成分が蒸発・気化しやすい状態を作ると塩素臭は消えやすくなりますのでお試しください。
プロはクエン酸500倍希釈またはチオ硫酸ナトリウム500倍希釈などで強制的に中和して消臭しますが、これはプロの技なので慣れてない人にはお勧めできません。
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防カビ侍は必要ですか?
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一度でもカビが発生した場所は何かしらの理由により再発しやすい場所です。多湿環境など湿気が逃げない場所などが該当します。
例えばマットレス・敷布団の裏側にカビが発生した場合、カビ取り侍で除去したとしても防止はできないので、防カビ侍でカビの再発を抑える必要があります。
ただしベッドフレームを設置したり、プラスチック製のスノコで多湿にならないよう工夫したりすれば、防カビ侍を使わなくても再発しないことがあります。
■終わりに
いかがでしたでしょうか。
お客様から頂いたご相談内容に補足を追加した内容となっていますが参考にしていただければ幸いです。
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