この黒いシミはカビ?カビと灰汁汚染を見分ける方法!カビではない木材の黒いシミは危険ではないですがカビ取り侍では取れないです

カビ取り防カビ対策専門業者の純閃堂です。日本中のカビ問題を全力で解決しています!

今回は木材に発生する黒いシミ「灰汁(あく)汚染」について解説しています。


当店では木材が黒くなる現象を「灰汁汚染」と呼んでいます。主に木材(窓枠、フローリング、家具など)でみられる現象です。

皆さんも古民家の木材やヒノキの風呂が黒くなっているのを一度は見たことがあると思います。

これは木材のタンニンと鉄分を含む水分が何度も結合することを繰り返すと徐々に変質して黒いシミになるのです。他にもアルカリ性や酸性の洗剤で掃除をしたときに同じ現状が発生します。タンニン、金属類、水分の条件が必要なので他にも釘・針金・ヘアピンなども同じように黒くなります。

つまり木目に沿って規則性があるシミは灰汁汚染となります!

稀麗(KIREI)

株式会社マルホン様の公式サイトに詳しく掲載されていますのでご覧ください!

木材に対して不規則に黒い点々があるときはカビです!

カビは空気中に浮遊している胞子が付着して菌糸を伸ばす場合と、建築中に侵入する場合の2種類があり、胞子が着床した場所から斑点状や放射状に繁殖します。そのため以下画像のように不規則な黒い点々がある場合はカビの可能性があります。

この画像はフローリング調クッションフロアの内部に発生した黒カビなので表面からスプレーしても取れません。おそらく施工中に胞子が入り込み湿度が溜まるまで待機していたので内部で繁殖しています。

改善方法は一度剥がして大元のカビを取る必要がありますので当店のリフォーム工事にご相談ください。

こちらは押し入れ板の表面に生えた黒カビです。布団や衣類を大量に収納していると換気が不十分になるので黒カビが発生します。

カビは菌糸を伸ばしながら木材に入り込むので、カビ取り剤を使うと菌糸が除去されるのと同時に、傷んだ木材の表面まで溶けてしまうので綺麗には仕上がりません。

灰汁汚染は木材が変質して黒くなっているだけなので人体に有害なわけではありません。

しかし灰汁汚染が発生したということは、その変質した部分に何かしらの水分(結露水・雨漏り・浸水・長期間の放置等)が溜まった証拠なので、早急に乾燥対策をしないと家の寿命を短くしてしまいます!

木造住宅の天敵である「腐朽菌(生えた部分が白くなる)」が生える前に換気を行ってください。

このような灰汁はカビではないので商品ページに記載の通りカビ取り侍を使っても取れません!むしろ悪化してしまう恐れがありますので灰汁に対応している洗剤を使うか専門業者に依頼してください。

フローリングの灰汁汚染

床のリフォーム業者へご相談ください。

木部の灰汁汚染

窓サッシのリフォーム業者へご相談ください。

カビと灰汁の同時汚染

カビと灰汁汚染なので当店でもリフォーム講師できます。お気軽にご相談ください。

番外:ゴム汚染

これはテーブルの脚に使われているゴムが色移りしています。クッションフロアを交換できる業者に依頼してください。

番外:床ワックスの劣化

ワックスが劣化すると黒くなるのでハウスクリーニング業者へ依頼してください。

もしこのような灰汁汚染ができてしまったら専門業者による修繕または交換が必要です。

しかしカビのように毒を出しながら広がる生物ではないので、十分に乾燥させてから業者に依頼しても遅くはありませんからご安心ください。

灰汁汚染とカビの見分け方まとめ

灰汁汚染の場合は木材の木目に沿って規則正しく黒いシミができる。カビの場合は胞子が着床した部分から広がるので不規則であり斑点状・放射状に広がる。


カビ取り専門業者 株式会社純閃堂(JUNSENDO)

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<参考文献>

株式会社マルホン/無垢材が変色してしまったら-金属・酸・アルカリ汚染-

和信化学工業株式会社(ガードラック)/アク汚染