最強のカビ取り剤はありますか?最強で完全に除去できる除カビ剤ならどんなカビでも落とすことができますか?
最強のカビ取り剤
カビ取り防カビ対策専門業者の純閃堂です。
最強のカビ取り剤ってあるの?このような疑問を持っている人もいると思いますので、数々の現場でカビ取りクリーニングをしている当店が解説します。
結論
結論を先にお伝えすると高濃度のカビ取り剤はありますが最強に取れるカビ取り剤はありません。
高濃度の洗浄成分を含有したカビ取り剤でも、対象面のカビと素材によって除去できない場合があるからです。そのため最強のカビ取り剤はありませんが、対象の素材とカビを理解すれば十分に洗浄できます。
対象の素材を理解するとは?
例えば壁紙にカビが生える原因は数多くあります。
例:大きなタンスや衣装棚で換気が悪くなり壁紙にカビが発生する/雨漏りや漏水で壁の内部にカビが発生する/窓の結露が影響して壁紙を貼っている下地ボードにカビが発生する/経年劣化で防カビ性能がなくなったためカビが発生する。などです。
家は柱・筋交いなど骨組みに下地ボードを設置して、ボードの上にビニールクロスや塗料で仕上げます。そしてカビはこのすべてに発生する可能性があります。
例えば雨漏りや漏水で骨組みの木材が汚染され、ビニールクロスを突き破って部屋にカビが発生している場合、いくら最強濃度のカビ取り剤をスプレーしても、壁紙に遮られてうすい灰色のシミが残ります。これがカビが取れない一つの原因です。
この問題を解決するには壁紙、下地ボードを取り外して骨組みのカビ汚染を改善したのち、作り直しが必要になるのです!
しかしタンスなどの換気不足が原因で壁紙にだけカビが生えているときは、カビ取り剤のスプレーが直接カビにかかるので除去できます。よって最強のカビ取り剤はありませんが、カビが生えている「本当の場所」を理解できれば最強のカビ対策方法になります!
そのため「カビのとりせつ」ではカビ取り剤自体の説明ではなく対象面の説明を豊富に掲載しているのです。
カビは「水分」が多い場所に発生する習性があります!建物の構造を理解することが難しくても、「水分(雨漏り・漏水・浸水・配管の破損・エアコンの冷房・閉め切りによる換気不足など)」が溜まってしまった原因を見つけることができれば、カビ問題の解決にグッと近づけるのです!
カビや細菌は素材を腐らせる
カビは水分が多い場所に多く発生します。そして日本の建物は水分によって寿命が短くなります。
様々な素材は水分を保有すると細菌・カビの影響を受けます。例えばカビは胃液のようなものを出して素材を溶かすのです。人間の目ではわかりませんが、菌糸が無数に伸びることで素材は穴だらけになります。
すると素材自体が急激に劣化するので最強のカビ取り剤を使っても素材自体が変質(変色)していては全く綺麗になりません。このカビ汚染がひどくなると家の寿命が短くなるのです。
日本は湿気の多い国なので建物には抗菌剤や防カビ剤が多く使われていました。しかし現在は自然派の家作りが増えてきているので次は細菌やカビの汚染問題が増えているのです!これをMVOC/微生物由来揮発性有機化合物といい、カビ臭もこの問題に含まれます。
最強のカビ取り剤を探すのではなく、素材に合ったカビ取り剤を選ぶ
このようなことから最強のカビ取り剤を探すのではなく、カビ取り剤の「用途」と「カビが生えた原因」を確認したほうが成功確率がアップします。逆にカビが生えた原因がわからずにカビ取り剤を使っても「取れない」という結果になります。その間もカビの汚染は進行します。
よって本サイトのカビ取り方法に掲載されているたくさんの建物構造と注意点を見てゆっくりとご検討ください!
しかし注意点があります。
有名なカビキラーやカビハイターは浴室用・台所用と記載があります。家庭用品品質表示法や業界基準に則ってちゃんとした表示が施されています。しかしインフルエンサーが「カビキラーなら壁紙や布団に使える」という動画を投稿していて、そのプロの方法を真似してカビ取りをしています。
とてもひどい例としては「サンポールを用途以外の場所に使う動画」です。当店も問い合わせがあるほど数多くの人が大理石や金属にサンポールを使って、改善できないほど白く変色した状態になったそうです。そのためサンポールの公式サイト↗ではホップアップで注意喚起しているのです。
インターネット上で裏技を紹介している人達は洗剤成分のリスクを知っているプロです。プロは洗剤の成分を理解しているのと同時に、対象素材の性質まで理解しているので濃度や放置時間を自分で調整して取り扱えます。しかし初めての人が濃度・放置時間・中和などができるでしょうか?
よって洗剤リスクと対象素材が不明なまま紹介された洗剤を使うと痛い目を見るので、洗剤の「用途」と「注意点」を確認してからお掃除することをおすすめします!