
B:ホコリ状のカビで
シミが残る
頑固カビとカビ取り剤の関係
このカビは多少湿気のある場所に生えるカビで、色も白・黒・緑・青・茶色など様々です。
「A」の粉カビと違う点は、以下画像のようにゴシゴシ拭いてもカビが残っている特長があります。

当店はその擦っても取れないカビのシミを「頑固カビ」と呼んでいます。
こちらのページでは、その頑固カビが部屋に発生する理由とカビ取り剤の必要性について掲載しています。
目次
本ページはお風呂など水回りのカビは掲載していません。
- 頑固カビになるまで
- 放置すると大変なことになる
- 塩素系カビ取り剤の役割
- ③までなら除菌剤で十分
- ④は塩素系カビ取り剤が必要
- この条件から生まれたものがカビ取り剤です
- 強いカビ取り剤は要注意
- 役割を踏まえて場所を選ぶ
- 中途半端なカビ取りはしない
■頑固カビになるまで
部屋に発生するカビの多くは、栄養と水分を吸収してタンポポのように成長しながら胞子を作ります。
そして胃液のようなものを出して素材を溶かしながら、菌糸を伸ばして根をはり虫食いのように穴を作ります。


そのカビがさらに成長すると色素(シミ)を作って自身に色を付けます。※この時点で人間の目でも確認できます。
カビが出した色素(シミ)は素材に色移りするので「擦っても取れない頑固カビ」になるのです。

そしてこの画像のように一番最初に生えたカビの周辺に広がっていくので、その外見は斑点状で密集しています。
ここまで汚染されると非常にかび臭く、ダニ(またはチャタテムシ)を誘発するので危険な状態です。


カビの性質をまとめると
- 胃液のようなもので素材を溶かす
- 菌糸を伸ばして栄養を吸収する
- 胞子を飛ばして異常繁殖する
- 色素を出して素材を染める
※カビを退治するポイントは人体に有害でかび臭い②と③の成長する部分です。
※④の色素(シミ)は少し残ったとしても、見た目が黒いだけで害はありません。
■放置すると大変なことになる
②と③が成長して④になるまで気付かずに放置してしまうと、アルコールを吹きかけても取れません。
部屋では主に壁紙(ビニールクロス)、布製品(マットレスやカーテン)、木材(窓枠や家具)、和室の畳や塗り壁(漆喰・珪藻土・土壁)など様々な場所に発生します。



発生の原因は「お手入れ不足(または雨漏り・水漏れ)」ですが、④まで育ったカビは掃除の難易度が上がります。
その理由は④の色素を分解するために塩素系カビ取り剤を使う必要があるからです。
それ以外の方法は、張り替え・塗り替え・買い替え・交換・削るという選択肢になるので想定外の出費が発生します。
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買い替え以外は専門業者に依頼するしかないので、10万円以上の出費となるでしょう。
さらに放置し続けるとカビと細菌のコンビが家を腐らせて、寿命を縮めるのでこれほど厄介なことはありません。


この画像は雨漏りが原因で細菌とカビが繁殖して、虫食いのように素材を溶かしたため壁面と天井裏が腐ってしまった画像です。
修繕に莫大な費用がかかりました。
そのため②と③まで成長しているカビを見つけたら、④の色素を出す前に除去することが重要なのです。
その④になる前のカビを当店は「粉カビ」と呼んでいます。

当店へのお問い合わせで「カビ取り剤を使えば木材は治りますか?」という質問がありますが、上記のように一度でも腐敗した木材にカビ取り剤を使っても元通りにはなりません。
しかしカビ取り剤を使えばカビの汚染を止めることはできます。

繰り返しますが部屋のカビで最も重要なことは、カビ取り剤で多少の「④の色素(シミ)」が残ったとしてもカビ汚染を止めることです。
※当店では分解作用を「溶かす」と表現している部分がありますのでご了承ください。
■塩素系カビ取り剤の役割
カビの性質と危険性が判明しました。
では次に使用する塩素系カビ取り剤について詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
もう一度カビの性質を確認しましょう。
カビの性質をまとめると
- 胃液のようなもので素材を溶かす
- 菌糸を伸ばして栄養を吸収する
- 胞子を飛ばして異常繁殖する
- 色素を出して素材を染める
このように①~④までありました。
①はまだ発芽して小さいので目視できません。
そして③までがホコリ状の粉カビで、④まで成長するとゴシゴシ擦っても取れない頑固カビになります。
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さらに詳しくお伝えすると「粉カビ」は胞子の色が変わるのに対し、頑固な黒カビは菌糸が黒くなるので根を張った部分を拭いても落ちないのです。
つまり粉カビの中に黒カビも混ざっているので①~④の現象が起こります。黒カビの方が成長が遅いのです。
③までなら除菌剤で十分
アルコールを使っても取れない理由は④の色素(シミ)が取れないため、見た目で判断すると「カビが取れていない!」となります。
以下のようにゴシゴシ擦っても④の色素(シミ)は取れません。

しかし実はアルコールの除菌作用によって、菌糸は50%ほど除菌され胞子は90%以上除菌されています。
そのため③まで成長したカビならアルコールでも綺麗になるのです。

ただしアルコール除菌剤の場合は濃度70%以上が必要なので、多少素材が傷んでしまう恐れがあります。
そこで当店は非塩素系カビ取り剤を準備していますので、詳しくは「A:ホコリ状の粉カビ↗」をご覧ください。
④は塩素系カビ取り剤が必要
そして④まで成長してしまうと、色素(シミ)を作るのでシミを取る作用がないアルコールや非塩素系カビ取り剤では取れません。
発生原因は、長期間に渡るお手入れ不足と、汚れが混じった多湿状況で頑固カビへ成長しています。

上記画像をご参考ください。
①は非塩素系洗剤とアルコールを使ったときの仕上がりで、③まで綺麗にできるものが塩素系カビ取り剤です。
そこで以下のようにカビ培地を用意して実験を行いました。

アルコール濃度60%以下をカビ培地に滴下しても、水分が多く浸透剤がないので水玉になり浸透できません。
続いてカビ取り侍非塩素タイプをカビに滴下したところ、じんわりと浸透していきましたが、漂白作用がないのでカビが濡れたような状態になっただけでした。

ポイントとして、両方ともカビは除菌されたのでこれ以上繁殖はしませんでした。
アルコールの場合は濃度70%以上で浸透しますが、カビ自体も水分を保有しているので途中で浸透がストップしました。

最後に、塩素系カビ取り剤を滴下したところ、カビが黄色く溶かされ(分解)、色素も抜けていきました。
ポイントとして、使われている界面活性剤や補助剤の違いにより浸透力(毛細管現象で円状に浸透している)に変化がありました。
この条件から生まれたものが塩素系カビ取り剤です
- カビに浸透する作用
- 菌糸・胞子を溶かす作用
- 色素を分解・漂白する作用
上記3つの作用がなければ、頑固カビを除去するのに「溶かす洗剤」「浸透する洗剤」「漂白する洗剤」を1本ずつ使い分けないといけません。
カビ取り剤は1本でゴシゴシ擦らなくても菌糸・胞子を溶かして、色素(シミ)を分解・漂白してくれるのでロングセラー商品なのです。
内容が逸れてしまいますが、各社で値段が違う理由は使われている「浸透剤」「補助剤」「濃度」に違いがあるからです。
■強いカビ取り剤は要注意
ただし、この記事を読んでいる人は部屋に発生しているカビに困っている方が多い事実があります。
塩素系洗剤に強い素材で作られている浴室とは違い、部屋の中の素材には塩素系洗剤に弱いものがたくさんあります。
例えば塩素系パイプクリーナーのような髪の毛を溶かすほど濃度が高い洗剤を使うと、対象面もボロボロになってしまうのです。

当店が販売しているパイプ洗浄剤クロッグパスの画像ですが、劇物濃度ギリギリで製造しているので素早く分解できます。

同じように強いカビ取り剤(またはブリーチ)を選ぶとビックリするほどカビが取れるのですが、その代償として驚くほど素材が傷むので注意が必要です。
(素材に染み込んだ自然分解しにくい洗浄成分が、長時間残ることにより傷んでしまうのです)


安易に漂白剤(ブリーチ)や浴室用の強力なカビ取り剤を使うと思わぬ変色や傷みが発生します。
そのため市販のカビ取り剤や漂白剤には「浴室用」などと用途が書かれているです。

すべての素材に合わせて製造しているわけではありませんが、なるべく多くをカバーできるように作っています。
役割を踏まえて場所を選ぶ
カビには菌糸・胞子・色素があり、色素を除去するには塩素系カビ取り剤が必要なことがわかりました。
そしてその塩素系カビ取り剤の役割は、本来3本の成分が必要なカビ取り掃除を1本で済ませられる画期的なものでした。
さらにカビ取り侍は対象面に合わせて濃度調整されたカビ取り剤であることも分かりました。
この様々な理由を踏まえて、塩素系カビ取り侍を使う必要がある該当ページを以下に掲載しました。お客様の条件に最も近い事例をお選びください。
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地域限定で訪問サービスを行っています

当店には毎日数十件のカビ相談があります。お電話やメールだと状況が伝えずらいことや商品を使う前にプロへ相談したいというお客様のために埼玉県・群馬県の一部区間限定で無料のカビ取り方法説明訪問サービスを行っています。
対象地域にお住まいのお客様はお気軽にご利用ください。
注意点
■中途半端なカビ取りはしない

農業や養鶏場では様々な薬剤をローテーションで使用していることをご存知でしょうか。
その理由は同じ薬剤を使い続けていると、その菌やダニが変異を起こして薬剤に耐性を持つからです。

カビも同じで浴室洗剤や濃度の低いアルコールで中途半端にお掃除をすると、残ったカビが自分を守ろうとするので徐々に強くなります。
カビ取り掃除をするとき「強い洗剤は危険だから…」という理由で弱いものを使用し続けると、徐々に対処しきれないほど強い頑固カビになるのです。


上記は作用の優しい漂白剤で何度もカビ取りしたので、結果的にカビが素材の内部へ逃げ込んだため、塩素系カビ取り剤でも取れなくなりました。
自然界では異常繁殖しないカビが、家の中だと不自然に異常繁殖するので危険な状態であることを忘れてはいけません。
そのためカビ取り掃除は取り残さず時間をかけながら一撃必殺で除去した方が、結果的に家族や家の健康維持に繋がります。
■不明な点は質問する
いかがでしたでしょうか。当店の選び方と違いはカビ問題解決のヒントになりましたでしょうか。
当店はこのカビに特化した知識と経験でエアコンクリーニング、浴室クリーニング、風呂釜洗浄のカビ取り・防カビハウスクリーニングを提供しています。
この「カビ取り侍の選び方と違い」は日々更新して新しい情報を発信していますので、カビにお困りとなった際はいつでもご覧ください。
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